最近の社内SE案件でよく聞く話

昔の「ヘルプデスクだけ」「PC設定だけ」というイメージの社内SEはだいぶ減りました。
最近は自社システムの運用保守に加えて、SaaS 管理、セキュリティ対応、情シス的な役割まで幅広く任される案件が多いです。

「現場に近いIT担当」として、業務フローを改善したり、クラウド化を進めたり、
一歩踏み込んだ提案ができる人が重宝されています。

どんなスキルが求められる？

オンプレのサーバー運用ができるのは前提として、
最近は AWS や Azure でのクラウド管理ができると話が広がります。

社内ネットワーク（NW、VPN）、Active Directory、M365 や Google Workspace の管理もよく出ます。
情シス寄りだと PCキッティングだけでなく、SaaS 連携の設定やアカウント管理の自動化を任されることも。

セキュリティの初期設計や運用を任されることも増えていて、
ゼロトラストやSASEなどのワードが出る場面も増えてきました。

単価の目安は？

ヘルプデスク寄りの案件だけなら月50〜70万円くらいが多いです。
ただ、サーバー運用からネットワーク設計、クラウド管理まで任されると月70〜90万円、
IT戦略を考える立場に近づくと100万円以上の案件もあります。

フルリモートはどのくらい？

物理機器に触れる場面がどうしても残るので、
完全フルリモートだけの社内SE案件はまだ多くはありません。

ただ、システム設計やSaaS管理、リモート環境整備などの一部は
フルリモートOKにしている企業も増えています。

案件を選ぶときに見ておきたいこと

• 実際にどこまでの範囲を任されるか（ヘルプデスクだけ？設計まで？）
• オンプレ主体かクラウド化が進んでいるか
• 社内のITリテラシーと情シスの体制
• 将来的にどこまで改善提案ができるか

PC設定だけの担当だとスキルが止まりやすいので、
インフラやSaaS運用、セキュリティに広げていける案件を選ぶのがおすすめです。

単価を伸ばすには？

クラウド環境（AWS、Azure）の知識を持つだけでも重宝されます。
オンプレ〜クラウドの混在環境での移行経験や、SaaS管理を自動化するスクリプトが書けるとさらに強いです。

情シス領域でもセキュリティポリシー設計や、社員教育・啓発に踏み込める人は単価が落ちにくいです。

最後にひとこと

社内SEは「裏方」なんて言われることもありますが、
実際は会社のIT環境をどう支え、どう変えていくかが腕の見せどころです。

「作業で終わらない仕事がしたい」
そう感じているなら、今が次のステップを考えるタイミングかもしれません。