【助成金・補助金制度】フリーランスが活用できるものを厳選!申請方法も解説

記事監修
(株)ライトコード代表取締役 金城直樹
元フリーランスエンジニア。「自分で作ったものを自分で触れないのは物足りない」と考え、BtoC向けのWebアプリ・モバイルアプリ開発を専門とした(株)ライトコードを2011年に創業。
「好きを仕事にするエンジニア集団」を掲げ、現在、50人以上のエンジニアを束ねる。会社経営の傍ら、今だに第一線で活躍するエンジニアでもある。開発のことなら何でもござれな「何でも屋」。趣味は釣り。

記事を3行で解説

➀補助金・助成金制度は、返済不要の資金支援。

➁フリーランスが活用できる補助金・助成金の種類や申請方法を解説。

➂「IT導入補助金」や「小規模事業者持続化補助金」は特に申請しやすい。


編集長の居残り補習教室

カトウカトウ
ん~
仕事の効率化のためにも、そろそろスペックの高いPCが欲しいなあ…
でも投資できる資金がない…
編集長編集長
フリーランスとして活動していると、新しい機材の購入や事業拡大のための資金確保に悩むことがありますよね
カトウカトウ
そうなんですよ!
事業を次のステップに進めたいと考えていても、資金面で壁にぶつかってしまって…
編集長編集長
実は、国や自治体が提供する返済不要で最大450万円の補助金・助成金という強力な味方がありますよ!
にゃん八にゃん八
うんうん。
IT導入補助金や小規模事業者持続化補助金など、フリーランスでも申請できる制度がたくさん存在するぞ!
カトウカトウ
本当に!?
でも、申請が難しいんでしょ…?
編集長編集長
そう思うのも仕方ないわね!
でも、これは毎年何千人ものフリーランスや個人事業主が活用している公的制度ですよ!
にゃん八にゃん八
意外と申請手続きも複雑ではないぞ!
準備さえしっかりすれば、フリーランスでも十分に審査が通る可能性があるぞ!
カトウカトウ
ええ、そうなの!?
編集長編集長
では今回は資金調達の補習として、フリーランスでも比較的もらいやすい補助金・助成金を中心に、申請方法から審査に通るコツまでを解説します!
目次

助成金と補助金の違い

まずは、基本から。

「助成金」と「補助金」の違いを理解しておきましょう!

助成金とは?

助成金は、雇用や労働環境を良くするためのお金で、条件さえ満たせばもらえる確率が高いのが特徴です。

主に、厚生労働省が担当しています。

フリーランスは、あまり人を雇っていない方が多いと思います。

そのため、次にご紹介する「補助金」を主に利用することになると思われます。

補助金とは?

補助金は、国や地方自治体から出るお金で「こんな事業を応援したい!」という政策目標のために提供されます。

競争率が高く審査が厳しめですが、貰える金額が大きいのが魅力です。

主に、経済産業省や中小企業庁が担当しています。

今回は、従業員を雇っていない、フリーランス個人で使える補助金を主にご紹介します!

➀ IT導入補助金
➁小規模事業者持続化補助金
➂新事業進出補助金(旧・事業再構築補助金)
④ものづくり補助金

➀ IT導入補助金

IT導入補助金は、フリーランスや小さな事業をしている人が仕事の効率を上げるための補助金です。

・会計ソフトを使って経理をラクにしたい
・スペックの高いパソコンを買うことで、効率的にスピーディーに作業したい

例えば、こんな時に使える「補助金」です!

追加で以下の対応が必要ですが、手続きは意外と簡単!

・GビズID の取得
・SECURITY ACTIONの宣言
・みらデジ経営チェック

IT導入補助金にはいくつかの類型があり、それぞれ「補助上限額」や「補助率」が異なります。

通常枠

自社の課題にあったITツールを導入し、労働生産性の向上をサポート

補助上限額5万円~450万円(業務プロセス数による)
補助率1/2(最低賃金付近は2/3)
採択率(2024年度実績)65.79%

インボイス対応類型

インボイス制度に対応した「会計」・「受発注」・「決済」の機能を有するソフトウェア、PC・ハードウェア等を導入し、インボイス制度への対応をサポート

補助上限額ソフトウェア最大350万円
PC / タブレット最大10万円等
補助率ソフトウェアは小規模事業者4/5
その他3/4、または2/3
ハードウェアは1/2
採択率(2024年度実績)72.07%

電子取引類型

インボイス制度に対応した「受発注」の機能を有するソフトウェアを導入し、労働生産性の向上およびインボイス制度への対応をサポート

補助上限額最大350万円
補助率中小・小規模 2/3以内
採択率(2024年度実績)100%

セキュリティ対策推進枠

サイバー攻撃の増加に伴う潜在的なリスクに対処するため、サイバーインシデントに関する様々なリスク低減策をサポート!

具体的には、「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているサービスのうち、IT導入支援事業者が提供し、かつ事務局に登録されたサービスを導入する際、サービス利用料(最大2年分)を補助します。

補助上限額5万円~150万円
補助率中小1/2以内
小規模2/3以内
採択率(2024年度実績)85.33%

必要書類と申請期間

申請期間は、2025年3月31日~2025年5月12日(予定)です。

ただし、申請する枠によってはパソコンやタブレットは補助の対象外になることもあるので要注意。

事前に条件をしっかりチェックしておきましょう!

「どれくらい補助金がもらえるの?」と思ったら、公式の補助金シミュレーターを試してみるのがおすすめです!

【必要書類】
・納税証明書
・振込先口座の通帳コピー
・取引証明書
・導入するITツールの見積書
・事業計画書
・補助対象経費の詳細書類
・GビズID(gBizIDプライム)
・労働保険・社会保険の加入証明書(必要な場合)
・宣誓・同意書

➁ 小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、フリーランスや個人事業主が、事業を成長させるための費用をサポートしてくれる補助金です。

全国商工会連合会が運営しており、販促活動や業務効率化のための費用を補助してもらえます!

例えば、こんな場面で活用できます。

・ホームページやECサイトを作りたい
・広告費をかけて集客を強化したい
・業務を効率化するためにソフトや機材を導入したい

一般型(通常枠)

補助上限額50万円(インボイス特例で最大100万円)
補助率2/3(特定の条件で3/4)

創業型

補助上限額最大200万円(インボイス特例で最大250万円)
補助率2/3(特定の条件で3/4)

共同・協業型

補助上限額最大5000万円(地域振興等機関が主体の場合)
補助率2/3(特定の条件で3/4)

ビジネスコミュニティ型

補助上限額50万円(共同実施の場合は100万円)
補助率2/3(特定の条件で3/4)

必要書類と申請期間

2025年の申請期間は2025年5月1日から6月13日(予定)です。

ちなみにフリーランスの方には、特に「一般型」と「創業型」がオススメです。

もしインボイス特例を活用できる場合、補助額がさらにアップするので、ぜひ利用してみてくださいね!

【必要書類】
・小規模事業者持続化補助金事業に係る申請書(様式1)
・経営計画書兼補助事業計画書①(様式2)
・補助事業計画書②(様式3)
・事業支援計画書(様式4)
・補助金交付申請書(様式5)
・宣誓・同意書(様式6)
・GビズID(gBizIDプライム)
・直近の確定申告書の写し

➂ 新事業進出補助金(旧・事業再構築補助金)

新事業進出補助金は、「新しい市場にチャレンジしたい」「事業の方向転換を考えている」というフリーランスの方にぴったりのサポート制度です。

これまでの事業再構築補助金は、2025年度から「新事業進出補助金」という新しい制度に変わる予定です。

申請には、支援機関と一緒に事業計画を作成する必要がありますが、これがちょっとしたハードルです。

ただし、申請には「新しい事業に挑戦すること」や「付加価値を年平均4%以上増やす」という条件があります。

補助上限額2,500万円~9,000万円(従業員数、賃上げによる)
補助率1/2(賃上げで上限増額)
目的新規市場参入
事業転換
高付加価値事業

必要書類と申請期間

申請期間は、現在「調整中」となっています。

もし新しい市場に飛び込んだり、事業を広げたりしたいと考えているなら、かなり大きなサポートが期待できます。

申請期間はまだ調整中ですが、早めに準備を進めておくと良いでしょう◎

【必要書類】
・事業計画書
・納税証明書
・振込先口座の通帳コピー
・法人登記簿謄本(法人の場合)
・経費詳細書類(見積書、契約書)
・助成対象経費の詳細書類
・事業の実施状況報告書(事業開始後に必要)
・GビズID(gBizIDプライム)
・労働保険・社会保険加入証明書(必要な場合)
・宣誓、同意書

④ ものづくり補助金

ものづくり補助金は、製品・サービスの開発や生産性向上に取り組むフリーランスに向いている補助金です。

2025年からは収益納付が不要となるため、より利用しやすくなっています。

製品・サービス高付加価値化枠

自社の技術力等を活かして、既存製品・サービスの品質や機能性を高める「試作・改良」や、市場にこれまでになかった「新たな製品やサービスを生み出す」ための枠です。

補助上限額750万円~2,500万円(従業員数による)
大幅賃上げ特例で上限増額
補助率中小企業1/2
小規模・再生2/3

グローバル枠

海外事業を実施する事業を対象として、国内の生産性を高めるのに必要な「設備」「システム投資」等をサポート

ここでいう海外事業とは、以下の4つの取り組みのこと。

①海外への直接投資に関する事業
②海外市場開拓(輸出)に関する事業
③インバウンド対応に関する事業
④海外企業との共同で行う事業

グローバル枠は、海外への「新商品・サービスの開発」及び「改良、ブランディング」や、「新規販路開拓等の取組み」を支援するものです。

補助上限額3,000万円
補助率中小企業1/2
小規模事業者2/3

必要書類と申請期間

申請期間は、2025年2月14日~2025年4月25日です。

革新的な製品・サービスの開発や、海外展開を考えている場合は、ぜひ検討してみてください!

【必要書類】
・事業計画書
・納税証明書
・振込先口座の通帳コピー
・法人登記簿謄本(法人の場合)
・経費詳細書類(見積書、契約書)
・助成対象経費の詳細書類
・GビズID(gBizIDプライム)
・労働保険・社会保険加入証明書(必要な場合)
・事業実施状況報告書・宣誓、同意書

各自治体の独自の「助成金・補助金」がある

にゃん八にゃん八
実は、地域によっては独自の助成金や補助金を用意しているところもあるぞ!
編集長編集長
例えば、東京都では「創業助成事業」、大阪府では「個人事業主向けの補助金」があったりします
カトウカトウ
住んでいる地域で調べてみると、意外と知られていないお得な制度が見つかるかもしれないのね!
にゃん八にゃん八
あまり知られて無い分、地元の支援制度のほうが、競争率は低い可能性もある!
カトウカトウ
なるほど💡
うまく活用できれば、事業が有利に進められるのね!

申請の条件や手続きの流れ

申請の基本条件

まずは、以下の条件を満たさないと、申請自体ができませんので注意が必要です。

・個人事業主として正式に登録されている
・事業としての実態がある
・各制度の固有条件を満たす

問題ない場合は、次のステップに進みましょう!

開業届を出していない場合は、まずは以下の記事をチェック!

➀まずは商工会・商工会議所に相談しよう

まずは、「商工会」や「商工会議所」で相談して、書類のチェックをしてもらいましょう!

このとき必要になるのが、「経営計画書」や「補助事業計画書」

各補助金の要件に合わせた事業計画書が求められるため、提出前に必ず内容のチェックを受けましょう!

ここで1〜2週間かかることもあるので、ギリギリにならないように注意!

事業計画書についてはこちらの記事をチェック!

➁電子申請システムで入力

GビズID(補助金申請用のID)を取得して、電子申請システムにログイン。

必要な情報を入力し、作成した書類をアップロードしたら申請完了!

事前に入力内容をメモしておくと、スムーズに進められますよ!

➂ひとまず審査の結果を待とう

申請が終わったら、ついに「審査」。

審査員が書類をチェックして、補助金をもらえるかどうかを決めます。

審査に通れば、晴れて補助金の交付が決定!

④事業スタート

無事、審査が通ったあなた。

補助金がもらえることが決まったら、計画に沿って事業を進めていきます

例えば、こんなことに使えます。

・ホームページの制作
・ 業務効率を上げるソフトの導入
・ 広告費やマーケティング費用

ただし、事業を進めるうえで「これって本当に補助金の対象?」と迷うことも。

そんなときは、事前に自治体や商工会に確認しましょう!

⑤最後に実績報告を提出すれば完了!

最後に、「こんなふうに補助金を使いました!」という報告が必要です。

この実績報告書を提出して、最終チェックが通れば、補助金が振り込まれます。

補助金・助成金を活用してフリーランスの可能性を広げよう

にゃん八にゃん八
フリーランスの事業拡大に必要なのは「アイデア」と「行動力」、そして一番大事な「資金」。
カトウカトウ
補助金・助成金をうまく活用すれば、その資金のハードルを下げられるのね💡
編集長編集長
特に、「 IT導入補助金」や「小規模事業者持続化補助金」は、フリーランスでも比較的申請しやすいわ!
事業の効率化や、拡大に直結する支援が受けられるのも嬉しいところね
にゃん八にゃん八
申請の手続きは面倒ではある。
ただ、数十万円〜数百万円の返さなくていいお金を手に入れるチャンスを逃す手はないな!
編集長編集長
事前準備をしっかりして、あなたもぜひ挑戦してみてくださいね!

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資金調達に関しては、こちらの記事をチェック!

事業計画書の書き方が分からない方はこちら!

開業届を出していない場合はこちら!

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補助金・助成金制度をもっと活用しよう!

ビジネスにおいてお金は血液ですので、資金調達は大事な要素

助成金・補助金は返さなくていいお金なので、経営にとって大変助かる制度です。

特に、仕事の生産性を上げるための「IT導入補助金」は、獲得しやすい補助金ですのでぜひ挑戦しましょう!

ただし、補助金・助成金に頼ることは間違いではありませんが、それだけでは「いつでも吹けば飛んでしまうような状態」なのは間違いありません。

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