記事を3行で解説
➀ジョン・マカフィーは、幼少期のトラウマや薬物依存を抱えながらも、商用アンチウイルス企業「マカフィー・アソシエーツ」を築き上げた天才プログラマー。
➁「Brain」ウイルスの脅威に着目し、恐怖マーケティングと革新的なフリーミアム戦略で世界的企業へ成長させた。
➂その後はジャングルでの逃亡生活、暗号資産の相場操縦、大統領選出馬など狂気的な行動を繰り返した。
そしてその脅威からPCを守るため、ジョン・マカフィーやユージン・カスペルスキーといった天才たちによって対策ソフトが生み出されたんじゃ
マカフィーとかカスペルスキーって、会社の名前じゃなくて「人の名前」だったんですか!?
特にジョン・マカフィーは、サイバーセキュリティの父でありながら、殺人容疑でジャングルを逃亡し、最後はスペインの獄中で謎の死を遂げたという、映画みたいな人物じゃ
破天荒な天才プログラマー「ジョン・マカフィー」

1945年、イギリスで生まれたマカフィーは、幼少期にアメリカのバージニア州に移住します。
しかし、測量士の父親は重度のアルコール依存症で、家族に日常的に暴力を振るっていました。
マカフィーが15歳の時、父親はショットガンで自ら命を絶ちます。
「理不尽な暴力に怯え、何も反撃できない恐怖」
このトラウマが、後の彼のパラノイア(被害妄想)的な性格と、未知の脅威に対抗する強い好奇心を生み出しました。
薬漬けの天才エンジニア
雑誌の定期購読の訪問販売で自信に満ちた話術を身につけたのち、大学を卒業。
ミズーリ・パシフィック鉄道などでシステム構築を任される超一流のエンジニアとなります。
しかし、私生活は酒とド〇ッグに溺れる日々。
毎朝デスクでド〇ッグを決め、スコッチを空ける生活の末、ついに幻覚症状で街を彷徨い、会社をクビになってしまいます。
その後、自助グループに参加したことで涙を流し、ようやくド〇ッグと決別。
NASAやロッキードといった超一流企業を渡り歩くことになります。
父親と同じアルコール依存の道を辿る恐怖に怯えていた彼は、自助グループで「君は独りじゃない」と抱きしめられ、ようやく人間らしさを取り戻したんじゃ
でも、街を彷徨ってたヤバい人が、その後「NASA」や「ロッキード」に転職できるんですか?
コンピュータ黎明期の1970年代は、システムを構築できる圧倒的な知能さえあれば、過去の傷など余裕でカバーできた時代なんじゃ
マカフィー・アソシエーツ創業

1971年に「The Creeper(クリーパー)」というウイルスが、インターネットの前身であるARPANET上で拡散。
画面に「俺はクリーパー、捕まえられるものなら捕まえてみろ!」と表示されるだけのジョークプログラムで、これが史上初のコンピュータウイルスと言われています。
その後、1983年に初めてコンピュータウイルスという概念が学術的に定義されました。
1990年には357種類だったマルウェアは、1995年には8069種類、2000年には5万6342種類、現在ではAIによって自動生成されるようになり、毎日何百万という新種が誕生しています。
マルウェアとウイルスの違い
| 種類 | 定義と特徴 | 代表的な例 |
| マルウェア | 「悪意のある(Malicious)」と「ソフトウェア(Software)」を組み合わせた造語。悪質なプログラム全般の総称。 | 下記すべてを含む |
|---|---|---|
| ウイルス | プログラムの一部を書き換え(寄生)、自己増殖するタイプ。単体では存在できない。 | ミケランジェロウイルス |
| ワーム | 独立したプログラムとして存在し、ネットワーク経由で自己増殖して拡散する。 | WannaCry |
| トロイの木馬 | 有用なソフトを装って侵入し、バックドアを作ったり情報を盗み出したりする。増殖はしない。 | Emotet(エモテット) |
ウイルスの歴史をもっと知りたい方はコチラ!

Brainの衝撃

1986年、マイコン時代に突入し、ついに野生のウイルス「Brain」が登場。
パキスタンのアルビ兄弟が作成したこのプログラムは、不正コピーへの警告メッセージを出すものでした。
自らウイルスと名乗っていましたが、改変され全米に蔓延。
これが一般に認知された世界初のコンピュータウイルスとなりました。
「Brain」が全米をパニックに陥れていた頃、ジョン・マカフィーは世界初の商用アンチウイルス企業「マカフィー・アソシエーツ」を創業しました!
1986年、当時ロッキードに勤務していたマカフィーは「Brain」のニュースを目にしたんじゃ。
彼は自己複製するプログラムという概念に激しい衝撃を受けたんじゃな
マカフィー帝国の誕生と売却

1987年、「マカフィー・アソシエーツ」を設立した彼は、すぐさまユニークな行動に出ます。
全長8メートルの巨大な大型キャンピングカーを購入し、その中に当時最新のコンピュータ機材を詰め込んでウイルス対策救急隊を結成!
「コンピュータの調子がおかしい!」という企業のSOSを受けると、彼はこの巨大なキャンピングカーで颯爽と駆けつけ、その場でウイルスを駆除してみせました。
単にソフトを売るのではなく、一種のパフォーマンスとして視覚的にウイルスの脅威と自社の技術力をアピールでした。
かつて雑誌の訪問販売で培った巧みな話術で、彼は真剣なトーンで「ウイルスがいかに恐ろしいか」を企業幹部たちに説いて回りました。
シェアウェアモデルの先駆者
当時のマカフィーのビジネスモデルは、現代のIT業界にも通じる画期的なものでした。
個人のユーザーにはBBSを通じて無料でソフトを配布し、圧倒的な知名度とシェアを獲得。
一方で、企業からはライセンス料を徴収しました。
ウイルスの恐怖を認識し、「会社のデータが消えたら困る」とパニックになった企業には、導入とサポートのための高額なライセンス料を課したのです。
このフリーミアム戦略は見事に的中!
わずか5年でフォーチュン誌が選ぶ全米トップ100企業の半数がマカフィー製のソフトを導入し、1990年までには年間500万ドルの利益を叩き出すドル箱企業へと成長しました。
狂乱の「ミケランジェロウイルス」騒動

マカフィーの名前を世界中に轟かせた決定的な事件が、1992年の「ミケランジェロウイルス」パニックです。
ミケランジェロウイルスの詳細についてはこちら!

これはハードディスクに潜伏し、ルネサンスの巨匠ミケランジェロの誕生日である「3月6日」に起動して、コンピュータのデータをすべて破壊してしまうという時限爆弾型のウイルスでした。
このウイルスの存在が明らかになると、マカフィーは全米のテレビ番組やニュースメディアに次々と出演し、こう警告しました。
「このままでは、3月6日に世界中で最大500万台のコンピュータのデータが完全に破壊される大惨事になる!」
この発言により全米は大パニックに陥ります。
家電量販店からはマカフィーのアンチウイルスソフトが飛ぶように売れ、売上は天文学的に跳ね上がりました。
最大500万台壊れるってテレビで煽っておいて、実際は2万台って…!
完全にオオカミ少年じゃないですか!
「自分の会社のデータが全部消えたらどうする?」と脅されれば、経営者は対策ソフトを買わざるを得んじゃろ
絶頂期での突然の引退と狂気のリタイア生活

ミケランジェロ騒動の熱狂冷めやらぬ1992年10月、「マカフィー・アソシエイツ」はナスダックに上場を果たします。
マカフィーの保有する株式は一夜にして8,000万ドルの価値を持ちました。
しかし、経営者としての成功を手に入れたわずか2年後の1994年。
彼は突然、保有していた全株式を売却し、CEOを辞任して会社を去ってしまいます。
この時、約1億ドル(当時のレートで約100億円)の現金を手にしたと言われています。
もしITバブルまで株を持ち続けていれば、数千億円の大富豪になっていたかもしれないのに…
理由は「巨大企業の経営という退屈な日常に飽きたから」とも、「大企業特有のスーツを着た役員たちとの会議に嫌気がさしたから」と言われているな
これらが最悪のブレンドとなって狂気に満ちた大暴走の後半戦スタートじゃ…
ジャングルの奥地の「カーツ大佐」

IT業界から身を引いたマカフィーは、チャットソフトの開発や軽飛行機の販売など様々な事業に手を出しますが、2008年の金融危機で資産を激減させます。
アメリカ社会に疲れた彼は、中米の小国ベリーズのジャングルに移住。
そこで重武装した自警団を雇い、何十匹もの犬を飼い、映画「地獄の黙示録」の狂気の大佐のように振る舞い始めました。
彼が持っていた1億ドルの資産が、なんと400万ドルまで激減してしまったんじゃ
だが、ただの隠居生活をする男ではない。
ジャングルの植物から新しい抗生物質を作るための研究所を建てたんじゃ
マカフィーがドラッグや銃に溺れ、奇行を繰り返すのを見て、アメリカから呼んだ優秀な女性微生物学者は身の危険を感じて夜逃げ同然で逃げ出してしまったんじゃ
しかも雇ったのは、プロの警備員ではなく地元のストリートギャングや前科者たちじゃ
マカフィーは部下に武器と金を与えて邸宅をパトロールさせた。
さらに地元の若い女性たちを何人も住まわせてハーレムを作り、防衛のために数十匹の猛犬を放し飼いにしたんじゃ
殺人容疑と逮捕
そして2012年11月、決定的な事件が起こります。
マカフィーの飼い犬たちが何者かによって毒殺される事件が発生し、大激怒。
その数日後、犬の鳴き声について度々口論になっていた隣人が自宅で死亡しているのが発見されました。
状況証拠はマカフィーへの疑惑を示唆していましたが、「警察に捕まれば殺される」と主張し、自宅の敷地内の砂に埋まった段ボール箱の中に身を潜めて警察の捜索をやり過ごしました。
そして、若い恋人と共にジャングルを抜け、ボートに乗って隣国グアテマラへと決死の逃亡劇を繰り広げます。
しかし、同行した記者がネットにアップした写真にiPhoneの位置情報が付いたままだったため、居場所が世界中にバレて、あっけなく逮捕され、アメリカへ強制送還されました。
大人しく反省したんですか?
暗号資産の教祖と大統領選に出馬

アメリカに戻ったマカフィーが目をつけたのは、2010年代後半に爆発的なブームとなっていた暗号資産(仮想通貨)でした。
中央銀行や国家が管理せず、ブロックチェーン技術によって個人間で匿名性の高い取引ができるこのテクノロジーは、「国家の介入」や「税金」を何よりも憎む彼にとって、まさに理想郷のシステムだったのです。
マカフィーはすぐさま暗号資産の熱烈な支持者となり、Twitter(現X)で数百万人のフォロワーに向けて発信を始めます。
露骨な相場操縦で起訴
サイバーセキュリティの伝説的創業者であるマカフィーの発言力は絶大でした。
マカフィーが「このコインは将来有望だ」とツイートすると、そのマイナーな暗号資産の価格は一瞬にして数倍に跳ね上がりました。
この影響力を悪用し、「パンプ・アンド・ダンプ(価格の吊り上げと売り抜け)」と呼ばれる詐欺的な手法に手を染めます。
実は、暗号資産の開発チームから、1ツイートにつきなんと10万5000ドルもの宣伝費を受け取って買いを煽っていたことが後に判明します。
さらに、自身でも安値で大量にコインを仕込み、ツイートで価格を暴騰させた直後に売り抜けて莫大な利益を得ていました。
この露骨な相場操縦により、後にアメリカ司法省と証券取引委員会から起訴されることになります。
異端の大統領候補、誕生
暗号資産で荒稼ぎをする一方で、「政府からの干渉を完全に排除する」という思想を極限までこじらせ、ついに政治の世界へ進出します。
個人の自由を最大限尊重し、政府の規制や徴税の廃止を訴えるリバタリアン党から、2016年と2020年のアメリカ合衆国大統領選挙への出馬を表明しました。
マカフィーの選挙公約
- 所得税の完全廃止(税金は国家による泥棒行為であり、違法であると主張)
- 運輸保安庁など、監視・保安機関の解体
- 国防の主軸を軍事力から「サイバーセキュリティ防衛」へ完全シフト
2016年の党内予備選挙では、ゲーリー・ジョンソンに次ぐ2位と健闘し、一部の熱狂的な支持を集めました。
「亡命」選挙キャンペーン

2020年の大統領選にも出馬しようとしましたが、この時すでに彼はアメリカ内国歳入庁から巨額の脱税容疑で追われる身となっていました。
マカフィーは「税金は違法だから、ここ8年間一度も確定申告をしていない」と公言していました。
逮捕を逃れるため、彼は巨大なメガヨットに妻や犬、そして重武装した護衛を乗せ、カリブ海やヨーロッパなどを逃げ回りながら、船上から動画配信で選挙活動を行うという、前代未聞の亡命大統領キャンペーンを展開します。
しかし、国家の包囲網は、カリブ海のヨットの上にまで確実に迫っていました。
サイバーセキュリティの権威という「信用」と、クレイジーな発言という「エンタメ性」。
世界中が彼の手のひらで踊らされたんじゃ
でも、結局100万ドルまで届かなかったわよね?
後に「あれは新規ユーザーを市場に呼び込むための、ただの巧妙な嘘だった」と悪びれずに撤回しているのじゃ
彼にとって真実かどうかは問題ではない。
「人々の注目を集め、市場を動かした」という事実こそが全てなんじゃよ
もうハリウッド映画の悪役を超えてますね
狂気な男の最後

巨額の暗号資産の利益を申告せず、税金を長年支払っていなかったマカフィーは、ついにアメリカ内国歳入庁と司法省に追い詰められます。
逮捕を恐れてヨットで世界中を逃げ回っていましたが、2020年10月、スペインのバルセロナ空港で逮捕。
2021年6月23日、スペインの裁判所が彼のアメリカへの身柄引き渡しを承認した数時間後。
マカフィーは独房で首を吊って死亡しているのが発見されました。
享年75歳。仮想世界では巨悪を倒す”ヒーロー”であり、実社会では自由を愛する”アウトロー”でした。
マカフィーの最後のツイートにも彼らしさが詰まっています。
「隠し財産があればうれしいが、もう何もない。残りの財産はすべて押収された。関わり合うのを恐れて友人もいなくなった。もう何も残っていない。しかし、悔いはない」
そして、2022年にはNetflixで彼の逃亡劇に密着したドキュメンタリー「Running with the Devil」が公開され、再び話題を呼びました。
現在、公式には自死とされていますが、彼の妻や一部の熱狂的な支持者の間では陰謀論が今なお囁かれています。
世界は、最後の最後までマカフィーの手のひらで踊らされているのです。
ITエンジニアの年収のお話
ITセキュリティという概念を世間一般に浸透させたジョン・マカフィーの功績は計り知れません。
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