ハッキングの歴史➀1960~70年代「序章:ハッカーの誕生」

記事監修
(株)ライトコード代表取締役 金城直樹
元フリーランスエンジニア。「自分で作ったものを自分で触れないのは物足りない」と考え、BtoC向けのWebアプリ・モバイルアプリ開発を専門とした(株)ライトコードを2011年に創業。
「好きを仕事にするエンジニア集団」を掲げ、現在、50人以上のエンジニアを束ねる。会社経営の傍ら、今だに第一線で活躍するエンジニアでもある。開発のことなら何でもござれな「何でも屋」。趣味は釣り。

記事を3行で解説

➀元々「ハッカー」とは、MITで生まれた知的好奇心に基づく探求者を指し、「ハッカー倫理」を共有していた。

➁時代と共に動機が多様化し、ホワイトハット、ブラックハット、グレーハットに分類されるようになった。

➂初期のハッキングは電話網が舞台で、おまけの笛で無料通話をした「キャプテン・クランチ」などが有名だった。

対象:フリーランスエンジニア以外にも読んで欲しい記事


カトウカトウ
まーた、ランサムウェアで身代金のニュース…。
怖い世の中になったわね
にゃん八にゃん八
ハッカーの仕業か…。
ちなみに、ハッカーにはどんなイメージを持っている?
カトウカトウ
暗い部屋でフードを被って、悪い顔しながらPCをポチポチしているイメージかな(笑)
にゃん八にゃん八
実は、ハッカーにも色々と種類や歴史があるぞ。
もちろん悪い人だけじゃない
聖徳聖徳
ちなみにハッキングは、一本の『』から始まったのである~
カトウカトウ
ふ、笛!?
にゃん八にゃん八
彼らにとって「ハック」とは、犯罪ではなく冒険であり探求だった。
その「遊び」が、やがて電話会社を震撼させ、Appleのような巨大企業を生み出す原動力になり、そして現代のサイバー戦争にまで繋がっていくのだ!!
聖徳聖徳
Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックにも多大な影響を与えたのであるぞ~
にゃん八にゃん八
これから語るのは、単なる犯罪の記録ではない。
技術の裏側を見ようとした、天才たちの好奇心と反骨精神の物語!
目次

「ハッカー倫理」の誕生:ハックとは崇高な知的探求

ハッキングの歴史を深く理解するには、1950年代末から60年代まで遡り、その「精神性」に触れなければなりません。

ハッキングは、コンピュータやネットワーク技術の進化と密接に関わりながら、時代とともに変化してきました。

元々「ハック」という言葉は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の鉄道模型クラブの学生が、鉄道模型セットを改造して機能を拡張したことに由来します。

鉄道模型クラブにおいて、ちょっとした微笑をもたらすいたずらとして「ハックする」が使用されていました。

次第に、コンピューターの内部を覗いたり、応急処置で技術対応する人間をいつしか「ハッカー」と呼ぶように変化していったのです!

スティーブン・レヴィが定義した「真のハッカー倫理」

ジャーナリスト、スティーブン・レヴィは、その金字塔的著書『ハッカーズ』の中で、初期のハッカーたちが共有していた暗黙の規範を「ハッカー倫理(The Hacker Ethic)」として明文化しました。

これこそが、すべての原点になっています。

  • コンピュータへのアクセスは無制限かつ全面的であるべき
  • 情報はすべて自由であるべき
  • 官僚主義や権威を信用するな。分散化を促進せよ
  • ハッカーはコンピュータの美しさや、それが生み出す芸術によって評価されるべきだ。(学歴、年齢、人種、地位は関係ない)
  • コンピュータは世界をより良く変えることができる

彼らにとって「ハック」とは、システムの隠された真実を暴き、それを改善し、その知識を仲間と共有する、崇高な知的探求でした。

ここに「犯罪」の意識はありません。

当時のハッカーは、システムの仕組みを探求し、より良いプログラムを開発したり、既存のシステムの限界を試したりする探究心を持った人々だったのです。

世界初のハッキングは1903年

カトウカトウ
1950~60年ころにハッカーは誕生したんだ~!
にゃん八にゃん八
実は、世界初のハッキングは1903年まで遡るぞ
聖徳聖徳
物理学者のグリエルモ・マルコーニが無線機を発明し、500km離れた場所からの無線機で受信するという実験していたのである~。
この無線通信がハッキングにあうのである~
カトウカトウ
どういうこと???
にゃん八にゃん八
実際に無線機で受信したメッセージは、マルコーニを笑い者にしたメッセージだった。
ハッキングをした犯人はイギリス人の発明家ジョン・ネヴィル・マスケリンという男だった
カトウカトウ
マルコーニの発明への抗議をしたかったとか?
にゃん八にゃん八
そんなところだ。
ライバルのイギリスの通信会社が、無線通信に対抗するためマスケリンを雇って邪魔したんだ

そもそも「ハッカー」とは?:善玉、悪玉、そしてグレー

本題に入る前に、最も重要な定義を明確にしておきましょう!

元々「ハッカー」という言葉に、悪い意味はありませんでした。

しかし、時代と共に技術が「武器」になり得ることが明らかになると、ハッカーはその動機によって色分けされるようになります。

これは、古い西部劇で善玉が白い帽子を、悪役が黒い帽子を被っていたことに由来します。

ホワイトハット・ハッカー (White Hat)

動機は、「防御、改善」。

企業や組織から正式に依頼を受け、システムの脆弱性を見つけ出し、修正を助言する倫理的なハッカー。

「セキュリティ専門家」「ペネトレーションテスター」とも呼ばれます。

ブラックハット・ハッカー (Black Hat)

動機は、「個人的利益、金銭、破壊、スパイ活動」。

許可なくシステムに侵入し、データを盗む、破壊する、身代金を要求する(ランサムウェア)など、悪意ある行為を行う犯罪者。

一般的に「ハッカー」と聞いて想像されるのはこれです。

グレーハット・ハッカー!?

にゃん八にゃん八
善意と悪意の中間のグレーハット・ハッカー (Gray Hat)もある
カトウカトウ
グレーハットの動機は、善と悪、どっちなの!?
聖徳聖徳
彼らの多くは、自分の技術力を試したいという「好奇心」や「自己顕示欲」、あるいは「システムの脆弱性を世に知らしめたい」という歪んだ(あるいは純粋な)正義感によって行動するのである~
カトウカトウ
許可なくシステムに侵入はするけど、その目的は金銭ではなく、脆弱性を世間に公表することってこと?
にゃん八にゃん八
そうだ。
その行為自体は違法だけど、動機は必ずしも悪意的ではない
カトウカトウ
「建物の鍵」で例えてみると、ホワイトハットは、合鍵を使って家のセキュリティを点検して報告してくれる。
ブラックハットは勝手に家に侵入し、金品を盗んだり、破壊したりする泥棒
にゃん八にゃん八
グレーハットは、勝手に家に侵入して「この鍵、ピッキングで簡単に開きますよ!」と家主に忠告してくれる謎の親切なおじさんってところだ(笑)

序章:電話の笛吹き(1960s – 1970s)

ハッキングの最初の舞台は、コンピュータ・ネットワーク

…ではなく、世界最大のネットワーク「電話網」でした。

フリーキング(Phreaking)の誕生

当時の電話網は、特定の周波数(トーン信号)を使って制御されていました。

フリーカー(Phreak)」と呼ばれる初期のハッカーたちは、このシステムの仕組みを解明します。

伝説の「キャプテン・クランチ」

最も有名なフリーカーが、ジョン・ドレーパー、通称「キャプテン・クランチ」です。

彼は、当時シリアルのおまけ(景品)だった「キャプテン・クランチ」というお菓子の笛が、電話網を制御する2600Hzのトーン信号を偶然にも完璧に発することを発見します。

彼はこの笛を使い、長距離電話を無料でかけることに成功。

さらに彼は、このトーン信号を自在に生成する「ブルーボックス」と呼ばれる装置を開発しました。

この時代のハッキングは、まだ「システムの探求」という遊びの延長線上にあり、悪意よりも好奇心が勝っていました。

カトウカトウ
初期のハッキングは「金銭」や「破壊」が目的ではなく、「システムの完全な理解と制御」が目的だったんだ!
にゃん八にゃん八
そうだ、ある種の「遊び」であり「アート」だった
カトウカトウ
この純粋な好奇心こそが、ハッキングの原動力だったのか
聖徳聖徳
ちなみに、Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックも、このブルーボックスの製造・販売に夢中になったフリーカーだったのである~
にゃん八にゃん八
ウォズニアックは「ブルーボックスがなければ、Appleは生まれなかったかもしれない」と語っているほどだぞ!

音の探求者たち

フリーキングの世界はさらに奥深いものでした。

その象徴が「ジョイ・バブルス」です。

生まれつき全盲だった彼は、完璧な絶対音感を持ち、電話機が出す「カチッ」という制御音やトーン信号をすべて口笛で再現できました。

彼はブルーボックスすら必要とせず、自身の「声」だけで世界中の電話網を旅しました。

彼にとってフリーキングは、視覚に頼らず世界と繋がるための「魔法」であり、まさにハッカー倫理の実践だったのです!

平均収入は約765万円 !

犯罪は良くないことですが、技術力を追求するハッカー精神は見習いたいものです。

技術を追求するその想いが今のITの可能性を引き上げ、今や、ITエンジニアは不可欠な存在となりました。

そして、2025年現在、フリーランスエンジニアの平均年収は全体の平均値は約765万円まで上昇しました。

さらに1000万円を超える人は全体の7.5%もおり、しっかり稼げている人がサラリーマンよりも多い割合です。

さらに人工知能の分野は、1500万円、2000万円と、さらに上も狙えるのが魅力。

現在、会社員エンジニアの方も、フリーランスになることで高収入を目指せる可能性が高い世界なのです。

——でも、フリーランスになるのは不安。しかも、どうやって仕事を獲得すればいいんだ…!?

そんなエンジニアにとって、頼もしいパートナーとなるのが「エージェント」の存在です。

高単価の優良案件をあなたに代わり獲得し、あなたがエンジニアの仕事だけに集中することができるように二人三脚で全力でサポートするのが、エージェントの仕事です。

エージェントの仕事

  • 案件獲得までの営業を完全代行
  • 本業だけに集中できるようにサポート
  • 案件の利益が最大限になるように交渉してくれる

エージェントと契約するということは、あなたの収入を引き上げる契機でもあるのです!

エージェントによって手取りが変わる!?

エージェントを利用することで高単価の仕事が獲得できたとします。

しかし、一般的なエージェントでは、報酬から25%程度のマージン(手数料)を取られてしまうのはご存じですか?

そうです。高年収を目指すにはマージンが低ければ低いほど手元に残るお金は増えますが、この部分はエージェントによりブラックボックスとなっており、あなたに開示されることはほぼありません。

エージェントサービスの手数料は一定ではなく、選ぶ業者によって、あなたの手取りが大きく上下することは、まずは知っておいていただきたい点の1つです。

そんな収入UPを目指す方のために、「マージンが最大10万円」という業界最安水準のエージェントサービスがあります。

この利益還元を重視したエージェントサービスを運営しているのは、現在、15期目のIT企業「ライトコード」。

代表は当時、フリーランスとして大手有名WEBサービスなどで活躍していました。

その中で、自身も不透明なマージンや労働環境に苦しんだ経験がありました。

業者によってマージン率は非公開で、報酬の内訳を公開していないことがほとんど。

未だに旧態依然とした状態が続く業界に一石投じるために、エンジニアへの利益還元と透明性を最優先に考えてスタートしたのが「ITANKEN(IT案件.com)」です!

エンジニアの手取りUPを実現させる5つのお約束

ITANKENのポイントはこの5つ。

①マージンが最大10万円で業界最安値水準記事
②支払いサイトは15日で業界トップクラス記事
③公平性と透明性を重視したお取引記事
④エージェントは人柄を重視記事
⑤開発責任者は元フリーランス記事

仕事内容や単価などでお困りのことがあれば、まずはお気軽にご相談くださいませ!

以下ボタンより、4つの項目に答えるだけの簡単登録(無料)のみでご利用いただけます。

最後まで読んでくれた方へ

現在、お祝い金キャンペーン実施中です!

ITANKENをご利用いただいたフリーランスの皆様への感謝の気持ちとして、案件稼働1ヶ月経過後の初回報酬支払い時に、現金30,000円をプレゼント中!

申請手続きは不要で、対象の方には自動で指定口座に振り込まれます。

ご登録はこちら

人気記事

シェアを待っておるぞ✨
目次