記事を3行で解説
➀Eメールの父は「レイ・トムリンソン」で、メールは今も重要なコミュニケーション手段として機能。
➁1971年に世界初の電子メールを開発し、「@」記号をメールアドレスに採用した。
➂トムリンソンは多くの賞を受賞し、インターネットの発展に多大な貢献を果たした。
Eメールの「@」を考案したレイ・トムリンソン



便利な世の中じゃな


Eメールも次第に使われなくなってはおるが、18億件/秒で通信されており、今も根底で社会を支えておるんじゃ

そういえば、なんでメールには「@」が入っているんだ?



レイ・トムリンソンはどんな人物だったのか?

レイ・トムリンソンは、1941年4月23日、アメリカ合衆国ニューヨーク州アムステルダムに生まれました。
トムリンソンの幼少時代のエピソードはあまり残っていないので割愛しますが、アムステルダムは工業・技術教育にも恵まれた環境だったので、後の技術者としての基礎形成に影響を及ぼしたと言われています。
1963年、リムリンソンはレンセラー工科大学(RPI)で電気工学の理学士号を取得し、その後、マサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院生となり、1965年に電気工学の修士号を取得しました。
MITでは音声通信グループ(Speech Communication Group)に所属しており、修士論文として「アナログデジタル複合型音声合成装置」を開発するなど、音声通信分野において高度な研究成果を挙げています。
在学中にはIBMでインターン経験を積み、当時の最先端技術に触れることになりました。
IBMでのインターンシップは、その後の研究開発にも大きな影響を与えることになりました。
音響技術から始まったBBN
1967年、レイ・トムリンソンはBBN(BOLT Beranek and Newman)に入社します。
のちに、BBN Technologies となるこの会社は、1948年に音響コンサルティング会社として始まり、国際連合ニューヨーク本部のアセンブリー・ホールの音響設計のコンサルティングなどを手掛けるなど、業界の最先端を走っていました。
BBNは1957年、マサチューセッツ工科大学リンカーン研究所より、准教授であったジョゼフ・カール・ロブネット・リックライダーを副社長として招きました。
そして、1958年にコンピュータを導入し、音響とコンピュータ技術の融合に挑戦。
1958年以降、BBNは先進的なコンピュータ導入を推進し、軍事・学術プロジェクトの中核へと進化し、APPANETの開発に大きく関わるようにもなりました。
インターネットの元となるARPANETの開発
トムリンソンの話からは少し脱線して…
リックライダーは、1962年「BBN」を離れ ARPA の IPTO(情報処理技術局)の部長に任命されます。
1963年、コンピュータネットワークの概念を提唱しましたが、在任中には計画は実行されませんでした。
しかし、彼の意志を継いだロバート・ティラーら部下たちによって研究は続けられました。
1966年に国防高等研究計画局の「ARPA」から資金を受けて、大学や研究機関に呼び掛けてネットワーク通信開発のプロジェクトが本格的に立ち上がりました。
このプロジェクトに「BBN」は「ARPA」と請負契約し、開発を進めます。
こうして研究は進み、カルフォルニア大学なども参加したネットワーク実験を行い、無事成功しました!
こうして1969年、次の4つの場所を結ぶネットワーク「ARPANET(アーパネット)」が誕生しました。
- カリフォルニア大学ロサンゼルス校
- スタンフォード研究所の オーグメンテイション研究センター
- カリフォルニア大学サンタバーバラ校
- ユタ大学の計算機科学科
ARPANET(Advanced Research Projects Agency Network)は、1969年にアメリカ国防総省高等研究計画局(ARPA)が構築した初期のコンピュータネットワークであり、現在のインターネットの原型にあたります。
「ARPANET」は世界で初めてのパケット通信コンピュータネットワークを運用したことでも有名です。
トムリンソンも入社後、「ARPANET」に関する開発をするようになります。





他にもルータの元となるIMPなども開発しておったぞ

初めてのEメールは「何を送ったのか覚えていない」

BBN では、コンピュータPDP-10用のOS「TENEX」の開発をしていました。
トムリンソンはAPPANET間で使用できるファイル転送プログラム「CPYNET」を開発しました。
その後メッセージ送信プログラム「SNDMSG」に「CPYNET」のコードを追加して、他のコンピュータへのメッセージを送るようにしたのでした。
当時のコンピュータは大型で、一つのコンピュータを複数のユーザーで共有し、そのひとつのコンピュータ内でのメッセージの送信はすでにできるようになっていました。
しかし1971年、トムリンソンは2台の異なるコンピュータ間でメッセージを送信することに成功したのでした!
「@」をメールアドレスに採用
この初めてのメッセージ送信時に「@」を使ったメールアドレスを使用し、Eメールのシステムができあがりました。
「@」を使ったのは、ローカルマシンからのメッセージなのか、他のコンピュータからのメッセージなのか識別したかったからです。
また、「@」は名前では使われない記号だったため、使用するのに支障のない記号だったのです。
場所を表す意味のある「at」を意識して「@」にしたとも言われています


レイ・トムリンソンは実験でどんなメッセージを送ったのか覚えていなかったのだ


おまけに自分では大したことをしたとは思ってなかったらしい

インターネットの普及とともに広がったEメール
レイ・トムリンソンが開発したEメールは、利便性の良さから「ARPANET」だけではなく、他でも使いたいという声が上がり、「IBM」などもEメールシステムを作るようになりました。
1980年代になるとネットワークは「ARPANET」だけではなく、「BITNET」や「NFSNET」も始まり、異なるネットワーク間でもメールのやり取りもできるようになっていきました。
「@」を使用したメールアドレスも多くの人に利用されるようになり、1982年「@」は、Eメールの標準規格「RFC822」に取り入れられました。
1990年代に入ると、政府や教育機関など利用範囲が狭かったインターネットも、MacやWindowsのパソコンの普及とともに、会社や個人でも利用する人が増えていき、Eメールでのメッセージのやり取りも盛んになりました。
CcやBccで一斉に多くの人に送信できるようになり、メーリングリストでは更にグループ内でのメール送信が簡単になり、「Cc」で誤って送って他の人にメールアドレスが知られるようなことも防止することができました。



そして、Eメールをキッカケにして、「メル友」という概念も生まれたんじゃ

それを機に、人類は非対面コミュニケーションが多くなっていったということか

今では当たり前のEメールで大した発見でないようにも感じるが、当時は人々の生活に大きな変化をもたらした大発明だったんじゃ

世界中の何十億人もの人が日常で@を目にする時代になったのはトムリンソンのおかげなんだ
インターネット殿堂入りでも、謙虚さは変わらず

レイ・トムリンソンは2012年にインターネットの殿堂入りを果たしました。
インターネットの殿堂とは、インターネットソサエティ(ISOC)が設立した顕彰制度で、世界的なインターネットの発展と進歩に大きく貢献した人物を表彰するものです。
受賞歴はウェビー賞、IEEEインターネット賞、アストゥリアス皇太子賞、エドゥアルト・ライン財団文化賞など多数。
インタビューでモール(モールス符号の発明者)やベル(電話の発明者)などの偉人に続くのではと聞かれますが、「技術進歩が早すぎて、一つひとつの発明は目立たなくなる」と謙虚に答えています。
確かに現在では LINE や SNS で連絡やコミュニケーションをとるようになり、Eメールを使うことは少なくなりました。
トムリンソンの「Eメール実験」から半世紀以上が経過した今、デジタル世代の子供たちも「そもそも@はなぜメールで使うの?」と疑問を抱き、学校教育でもその歴史が教えられるようになっています。
トムリンソンの名前を知らなくても、メールアドレスの『@』を見るたびに彼の功績を感じ、そこから今に続くコミュニケーションの歴史を思い起こすことでしょう。

それにしても、Eメールの誕生により、コミュニケーションの速度が飛躍的に向上したわね



今後は「AI」が大きく世の中を変化させていくことじゃろう

それでは技術者に感謝しながら、Eメールを送るとしますか。ポチッ



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