【フォン・ノイマン】天才すぎて宇宙人?現代コンピュータの仕組みを考えた天才数学者

記事監修
(株)ライトコード代表取締役 金城直樹
元フリーランスエンジニア。「自分で作ったものを自分で触れないのは物足りない」と考え、BtoC向けのWebアプリ・モバイルアプリ開発を専門とした(株)ライトコードを2011年に創業。
「好きを仕事にするエンジニア集団」を掲げ、現在、50人以上のエンジニアを束ねる。会社経営の傍ら、今だに第一線で活躍するエンジニアでもある。開発のことなら何でもござれな「何でも屋」。趣味は釣り。

記事を3行で解説

➀フォン・ノイマンはノイマン型コンピュータの基本構造を確立し、現代コンピュータの礎を築いた天才数学者。

➁若くして数学・化学・物理学の博士号を持ち、量子力学からゲーム理論まで多方面で革命的な功績を残した。

➂ノイマンの発想と原理は今もなお全てのIT技術の核心となっている。


カトウカトウ
仕事でもプライベートでもコンピュータが当たり前。
なかった時代が想像できない…
にゃん八にゃん八
そもそも、現代のコンピュータを作ったのは誰か知ってるか?
聖徳聖徳
ジョン・フォン・ノイマンである~
にゃん八にゃん八
せ、正解だ!
ノイマン型コンピュータは、「プログラム」と「データ」をともに記憶させ、CPUが命令を順番に読み取って実行するという体系的な構造を打ち出したのが革命的だったのだぞ!
カトウカトウ
今のコンピュータと同じ構造ね!
ノイマン型以前のコンピュータはどんなのだったの?
にゃん八にゃん八
プログラムを物理的なコードの配線で実現していたぞ。
データは「カード」や「穴あきテープ」で入力していたんだ
カトウカトウ
昔大きいコンピュータの写真で見たことある!
この方式だと、プログラムやデータがコンピュータの外に物理的な形で存在するので修正や管理が大変そうね(笑)
聖徳聖徳
実は、最初のコンピュータの開発者はノイマンではなかったりするである
カトウカトウ
ええ!?
ジョン・フォン・ノイマンについてもっと教えてよ!
目次

ジョン・フォン・ノイマンは幼少期から天才

20世紀の科学史を代表する天才数学者であり、現代コンピュータの設計原理を確立した、20世紀科学史でもひときわ特異な輝きを放つ存在である「ジョン・フォン・ノイマン」!

一体どんな人物だったのでしょうか?

神童

ノイマンは1903年、ハンガリー・ブダペストで法学博士の父と商人の祖父をもつ裕福なユダヤ人家庭に生まれました。

少年時代からあふれ出る才気は群を抜き、その記憶力は、幼少期には電話帳を暗記し、ギリシア語やラテン語の古典、歴史書から高等数学までを貪るほどだったそうです。

また計算力も並外れており、6歳で8桁の割り算を暗算でこなしたという逸話や、8歳で「微積分法」を完全に理解し「関数論」を12歳の頃に読破したというエピソードも残されているという「神童」っぷり。

微積分は日本では高校3年生、関数論は理工系の大学1~2年次に学ぶ内容です。

その『記憶力』と『計算力』が基礎となり、早くから数学の才能を開花させたのでした!

大学生でもぶっちぎりの学力

そんな天才ノイマンは大学生に進学しました。

大学時代のノイマンは、3つの大学に同時に籍を置き、1925年にはスイス連邦工科大学で化学工学の学位を取得。

翌年にはブダペスト大学から数学博士号を取得するという神業をやってのけます。

わずか23歳で「数学・化学・物理学」の博士号を持つ異色の研究者となりました。

これは父親が「実利的な専門を」と願って化学工学を勧めた背景もありましたが…

ノイマン自身は数学への情熱を貫き通しました!

理系分野の枠を超えて学び続ける柔軟な知性は生涯変わらず、純粋数学から量子力学、経済学、工学、計算機科学、果ては軍事や気象予報まで、あらゆる分野に革命的な業績を遺しました。

ノイマンは後に、ゲッティンゲン大学で世界的数学者ヒルベルトの下で研究を深め、わずか若干20代半ばでヒルベルト学派の旗手に躍り出ることになります!

カトウカトウ
恐ろしいほどの天才だったのですね…
聖徳聖徳
ノイマンは授業に出席せずとも試験ではトップ級の成績を収め、教授たちにもその名が知れ渡る存在だったのである
にゃん八にゃん八
既に10代後半には、当時の大学教授クラスの数学者からも「同僚のように」扱われてたというからな
カトウカトウ
ノイマンの数学的才能は、幼少からすでに周囲に衝撃を与えていたのですね
にゃん八にゃん八
ギムナジウム時代(日本で言う中学・高校)の友人には、後のノーベル賞受賞者ユージン・ウィグナーがいたくらいの環境で育ったからな
聖徳聖徳
ウィグナーが証明できなかった定理をノイマンが即座に証明した、というエピソードも残っているである~
カトウカトウ
もう、何がなんだか…
にゃん八にゃん八
17歳の時にはすでに数学論文を共同執筆し、「大学生」ではなく「数学者」としてヨーロッパで知られていたくらいだ

アインシュタインも認める天才

1930年代、ナチスドイツの台頭によってヨーロッパのユダヤ人は迫害され、多くのユダヤ人はアメリカに移住しました。

ノイマンも、その1人でした。

アメリカに移住したノイマンは、世界最高レベルの研究機関とされるプリンストン高等研究所の所員に選ばれました。

同僚には、なんとあのアルバート・アインシュタインや映画にもなったオッペンハイマーがいました。

アインシュタインは、ノイマンを「我々の中で1番頭が良い」と称賛するほど!!

プリンストン時代は量子力学の厳密な数学的基礎の構築やゲーム理論の創始、『ゲーム理論と経済行動』の執筆など、複数の分野で革新的な功績をあげました。

マンハッタン計画と科学の最前線

アメリカは、ドイツとの戦争に参戦し、ドイツに先駆けて兵器を開発するために「マンハッタン計画」を実行します。

ノイマンは、マンハッタン計画に顧問として参加しました。

この計画では、多くの計算が必要だったので、ノイマンは効率的な計算機の必要性を実感することになったのです!

聖徳聖徳
マンハッタン計画では、ノイマンをはじめとしてハンガリー出身の科学者が多かったのである~
カトウカトウ
ハンガリー人の学者ってそんなに優秀なんですね!
にゃん八にゃん八
マンハッタン計画の拠点であるロスアラモス国立研究所では、「ハンガリー人は実は宇宙人ではないか」という冗談が、まことしやかに囁かれていたくらいだ!
聖徳聖徳
ノイマンは何気ない雑談の中でも難解な数式をすらすらと操りながら、ユーモアやチャーミングさも併せ持つ人物であったのであるぞ~
カトウカトウ
天才なだけでなくチャーミングな人物でもあったのね
にゃん八にゃん八
数学全般はもちろん量子力学の厳密な定式化や、ゲーム理論の創始、人工生命や情報処理の基礎となる「セル・オートマトン」など多岐にわたり、今もなお多分野の進化の根幹に関わっている偉人だ!

ノイマン型コンピュータ

1940年代後半、大量の計算処理が求められる時代背景の中で、ノイマンは現代のコンピュータの礎となる「ノイマン型コンピュータ」のアイデアを世に示します。

それまでのコンピュータは、「ケーブルの差し替え」や「パンチカード」などによって外部からプログラムを与えていました。

しかしノイマンは、コンピュータの中に「プログラム」と「データ」をともに記憶させ、CPUが命令を順番に読み取って実行するという体系的な構造を打ち出しました。

こうした「プログラム内蔵方式」や「ソフトウェアとハードウェアの分離」は、今もすべてのコンピュータ、スマートフォン、サーバーの基本原理になっています。

実際、ENIACという初期の電子計算機の後継機であるEDVACの基本設計をノイマンが理論化し、現代の「ノイマン型」コンピュータという呼称が定着したのです!

ENIACとEDVAC

アメリカ軍は第二次大戦中、並行して弾道計算用のコンピュータの開発も行っていました。

その成果として、1946年に完成したのが最初のコンピュータといわれる「ENIAC」です。

「ENIAC」は、モークリーとエッカートという2人の技術者によって開発されました。

しかし、完成したときには戦争が終わっていたので、結局その目的は達成できませんでした…

「ENIAC」は、現在のコンピュータと異なり、プログラムやデータを外から与える方式でした。

ENIAC の後継として開発されたコンピュータが「EDVAC」です。

「EDVAC」を設計・開発したのもモークリーとエッカートの2人です。

しかし、コンサルタントとして後からプロジェクトに参画し、理論的な裏付けを論文として発表したノイマンの名前が有名になってしまいました

そして、「ノイマン型コンピュータ」として定着してしまったのです。

カトウカトウ
え!?
実際に開発したのはノイマンじゃないの!?
にゃん八にゃん八
そうだ!
世界最高の頭脳を持つフォン・ノイマンによって、コンピュータの基本的な仕組みが作られたが、ノイマン自身がコンピュータを完成させたわけではない
聖徳聖徳
その後も多くの人々のアイデアによって、コンピュータは進化を続けて今の形になったのであるぞ
にゃん八にゃん八
ただ、ノイマンが示した原理や発想は、時代を超えて世界中の技術者や研究者に受け継がれてきたと言えるぞ
カトウカトウ
パソコンやネットワーク、AIなど、私たちの身近にあるあらゆるテクノロジーの中に、今もノイマンのアイデアが深く根付いているのね
にゃん八にゃん八
もしノイマンに興味が湧いたなら、彼の著書「計算機と脳」「ゲームの理論と経済行動」などもぜひ手に取ってみるのだ!

フォン・ノイマンの精神を受け継いでいくあなたへ

あなたもフォン・ノイマンの精神を受け継ぐ一人。

日々、革新が生まれているIT業界の最前線で挑戦を続けていることでしょう。

仕事はやりがいがあって楽しいけれど、「やることが多すぎて時間が足りない…」と感じることもあるはずです。

そんな一人で奮闘するフリーランスエンジニアにとって、頼もしい味方となるのが「エージェント」の存在。

あなたの強みを引き出し、高単価の優良案件をあなたに代わり獲得するのが、エージェントの仕事です。

エージェントの仕事

  • 案件獲得までの営業を完全代行
  • 本業だけに集中できるようにサポート
  • 案件の利益が最大限になるように交渉してくれる

エージェントと契約するということは、あなたの収入を上げる契機でもあるのです!

エージェントによって手取りが変わる!?

そんな収入UPを目指す方のために、「マージンが最大10万円」という業界最安水準の画期的なエージェントサービスがあります。

このサービスを運営している代表は、現在、14期目のIT企業「ライトコード」の経営者ですが、当時はフリーランスとして大手有名WEBサービスなどで活躍していました。

その中で、自身も不透明なマージンに苦しんだ経験がありました。

業者によってマージン率は様々で、内訳を公開していないことがほとんど。

未だに旧態依然とした状態が続く業界に一石投じるために、エンジニアへの利益還元と透明性を最優先に考えてスタートしたのが「ITANKEN(IT案件.com)」です!

エンジニアの手取りUPを実現させる5つのお約束

ITANKENのポイントはこの5つ。

①マージンが最大10万円で業界最安値水準記事
②支払いサイトは15日で業界トップクラス記事
③公平性と透明性を重視したお取引記事
④エージェントは人柄を重視記事
⑤開発責任者は元フリーランス記事

仕事内容や単価などでお困りのことがあれば、まずはお気軽にご相談くださいませ!

以下ボタンより、4つの項目に答えるだけの簡単登録(無料)のみでご利用いただけます。

最後まで読んでくれた方へ

現在、お祝い金キャンペーン実施中です!

ITANKENをご利用いただいたフリーランスの皆様への感謝の気持ちとして、案件稼働1ヶ月経過後の初回報酬支払い時に、現金30,000円をプレゼント中!

申請手続きは不要で、対象の方には自動で指定口座に振り込まれます。

人気記事

シェアを待っておるぞ✨
目次