記事を3行で解説
➀Webはティム・バーナーズ=リーが1989年にCERNで発明し、HTML・URL・HTTPなどの基本技術を設計した。
➁Web技術を特許化せず、無償で世界に公開し、「Webはみんなのもの」という理念を貫いた。
➂現在も分散型WebやAIとの融合、データ主権の確立など「全ての人のためのWeb」の実現に向けて活動を続けている。

WEBって便利よね。
そういえば、なんで「WEB」っていうんだろう?

先生、お入りください!

ちなみに、Webの語源は「クモの巣」からきておる~


ちなみに、Webの創始者はティム・バーナーズ=リー博士である~

何かエピソードはないの?


どんな人物なのか一緒に見ていこう!
Webの創始者は「ティム・バーナーズ=リー」

Webの創始者は、イギリス人の創始者ティム・バーナーズ=リーという人物です。
ティム・バーナーズ=リーは1955年6月8日、ロンドンに生まれました。
両親は世界初の商用コンピュータ「Ferranti Mark I」の開発者であり、幼少期からコンピュータや論理的思考に親しみました。
オックスフォード大学で物理学を学び、在学中には「中古テレビを使って自作コンピュータを作った」という逸話も残っています。
卒業後はイギリスの通信機器メーカーやソフトウェア会社で分散システムやバーコード技術など多様な開発に従事しました。

その時に、膨大な研究データや論文が「情報の迷宮」と化している現場に直面したのだ


だが、ランダムに他の文書と連結できる仕組みを持った「ENQUIRE」というハイパーテキスト型の情報管理プログラムを個人用に開発はしたぞ!


Web誕生の瞬間と爆発的普及

1989年、バーナーズ=リーは「グローバル・ハイパーテキストプロジェクト」を提案。
これが「World Wide Web」(WWW)誕生のきっかけとなります。
CERNには、数万人の研究者が働いており、研究者の情報や実験データ、論文のシステム化を担当していました。
バーナーズ=リーは、Webによってこれらの情報を互いにリンクさせることを考えました。
「Web」とは英語で「クモの巣」と意味
世界中に広がる情報網が「クモの巣」のように見えることから、そう名付けられました。
1990年には同僚ロバート・カイリューと共に、世界初のWebサーバ「CERN httpd」、Webブラウザ兼エディタ「WorldWideWeb」を開発しました。
そして、1991年8月6日、最初のWebページ「info.cern.ch」がCERN(欧州原子核研究機構)という物理学研究機関のサーバー内に作成!
Webにとっての最初の一歩が踏み出された瞬間です!
ちなみに、最初のWebの「キラーアプリ」はCERNの電話帳。
意外にも地味な用途からWebの普及が始まったのです!



たしかに、「世界中大混乱」は大変ですね(笑)

現在のように普及しているのはそのネーミングの良さも一つの要因かもしれないぞ!
Webはみんなのもの

バーナーズ=リーはWebの基盤となる3つの技術を設計しました。
- HTML(HyperText Markup Language)
- 文書の構造をタグで記述し、リンクで他文書と結ぶ言語
- URL(Uniform Resource Locator)
- インターネット上の「住所」
- HTTP(HyperText Transfer Protocol)
- Webサーバーとブラウザ間の通信ルール
これらは「シンプルであること」「誰でも使えること」を重視して設計され、Webの爆発的普及の原動力となりました。
Webサイトを見るためのソフトウェア「Webブラウザー」も開発しました。
そして、技術的な仕様を実装レベルで公開しました。
無償で世界に公開
バーナーズ=リーはWeb技術を特許化せず、無償で世界に公開しました。
「Webはみんなのもの」と考えていたのです。
Webは全人類の共通財産という信念が、インターネットの急速な普及を後押ししました。
後に、「もし特許で囲い込んでいたら、今のようなオープンなWebは実現しなかった」と語っています。

インターネットはネットワークの仕組み、Webはその上で動く情報共有の仕組みだ



ブラウザ戦争とW3C設立――標準化への闘い

1990年代半ば、Netscape Navigator と Internet Explorer の「ブラウザ戦争」が勃発。
独自仕様の乱立でWeb開発者は混乱を極めました。
Webブラウザー戦争
「ブラウザ戦争」が勃発後、競争相手に負けないように、オリジナルの派手な機能を実装したり、勝手に独自のルールを付け加えたとやりたい放題でした。
そのため、おなじWebページでもブラウザーによって見え方が著しく違ったり、特定のブラウザーでしか使えない機能があったりと混乱を招く結果になっていました。
W3Cの設立
そんな中でティムは、「Webはみんなのものだから、誰でも使えるようになっていないといけない」と考えていました。
これを解消するため、1994年にバーナーズ=リーは「World Wide Web Consortium(W3C)」をMITに設立。
HTMLやCSSなどWeb標準技術の策定を主導し、アクセシビリティやセキュリティ、プライバシー保護も重視することになりました。
W3Cの目的
Webの公的な価値としてすべての人へ、いかなるデバイス、ソフトウエア、ネットワーク環境、言語、文化、地域、身体、精神の差異なくコミュニケーション、商業、知識の共有ができることを目指す
バーナーズ=リーの公共性を重要視する思想がうかがえます。
ティム・バーナーズ=リー博士の今

セマンティックWebとWeb 3.0の構想
バーナーズ=リーは「セマンティックWeb」や「Web 3.0」という概念も提唱しています。
これは、Web上の情報に意味(メタデータ)を付与し、AIや機械が文脈を理解して情報を活用できるようにする仕組みです。
たとえば「ミネソタ州の人口20万人未満の町で生まれた作曲家の音楽を聴きたい」といった検索も可能になります。
2020年代、Webは巨大IT企業による独占や個人データの囲い込みが深刻な課題となっています。
バーナーズ=リーはこれに強い危機感を抱き、「データはユーザー自身がコントロールすべき」と主張。
2018年に分散型Web「Solid」プロジェクトを発表しました。
「Solid」プロジェクト
Solidを使うことで、すべてのユーザーは「パーソナル・オンライン・データ・ストア(POD)」を持つことが可能としています。
つまり、PODによって、個人の情報は自分自身で管理できるようになります。
「Solid」の理念は、「非中央集権」で、Webの発明当時から独占を嫌った彼の理想は一切ブレていません。
Solidを普及・商用化を推進するため、バーナーズ=リーはInrupt社を設立。
Open Data Institute(ODI)とも連携し、政策提言や企業・行政への導入支援も進めています!
AI時代のWebと「誰のためのAIか?」
2025年現在、バーナーズ=リーは「AI」と「Web」の融合にも注目しています。
AIがユーザーの利益ではなく企業の利益のために働く現状を憂い、「AIは『誰のために働くのか』を常に問い続けるべき」と強調しています。
Solid上のデータを活用するAIエージェント「Charlie」も開発中。
ユーザーのPODから情報を取得し、個人に最適化されたサービスや回答を提供することを目指しています。
バーナーズ=リーは「AIアシスタントが本当にユーザーのために働くには、Webの初期のような標準化と協調が必要」と語っています。
2025年のWebとバーナーズ=リーの展望
バーナーズ=リーは「Webの約束はまだ完全には果たされていない」とし、AI・分散型Webによる新たな価値創造に挑戦し続けています。
2025年には、Project Libertyなど他の分散型インターネット構想との連携も模索し、オープンで透明性の高いWebの再構築を目指しています。
そして、政府や業界に対しては、AIやソーシャルメディアの悪影響を避けるための規制強化や、データ主権の確立を提言。
「全ての人のためのWeb」という理念のもと、今も進化し続けているのです!




HTMLの最初のバージョンはわずか18タグ。今では数十種類以上に拡張されたのである~







リンク切れを許容することでWebの柔軟性を担保したのだ~。
あと2012年、ロンドン五輪開会式で「This is for everyone.」とツイートし、観客席にLEDで表示されるくらいの偉人である~

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