記事を3行で解説
➀103万円の壁は、主に給与所得者向けの基準であり、フリーランスにはほぼ影響がない。
➁フリーランスは必要経費や青色申告特別控除を活用できるため、税金が発生するラインが人によって異なる。
➂2024年以降、基礎控除引き上げの可能性があり、フリーランスの手取りが増える可能性がある。



最近になって、「103万円の壁」ってよく聞くけど、フリーランスにも関係あるの?



そうなの?


103万円は扶養から外れるライン

「103万円超えたら税金がかかるんでしょ?」「扶養から外れちゃうと困るよね?」
のような話を、なんとなく聞いたことがある方も多いはず。
一般的に103万円の壁とは、所得税が発生するラインであり、扶養から外れる基準になる金額のことを指します。
103万円という金額がどこからきているかというと、以下の計算が関わっているからです!
基礎控除(48万円)+ 給与所得控除(55万円)= 103万円
フリーランスは103万円の壁の影響は?
いきなり結論を言うと、フリーランスには壁の影響は「ほぼなし!」
なぜなら、 フリーランスの収入は「給与所得」ではなく「事業所得」だからです。
では、この103万円の壁を引き上げることで、フリーランスの生活にどんな影響を与えるのかを詳しく見ていきましょう!
所得税について詳しく知らない方はこちらの記事をチェック!






フリーランスには基本的に「給料」という概念がないので関係はないぞ
103万円までは所得税がかからない仕組み

会社員、パート、アルバイトの場合
会社員やアルバイトの収入には、給与所得控除(55万円)という仕組みがあり、この金額までは税金がかからないようになっています。
さらに、みんなに適用される基礎控除(48万円)があります。
そのため、「合計103万円までの収入なら所得税ゼロ!」というルールになっており、103万円の壁ができてしまっているのです。
フリーランスの場合
フリーランスには給与所得控除(55万円)がない代わりに、必要経費や青色申告特別控除(最大65万円)などが使えます。
さらに、基礎控除(48万円)はもちろんフリーランスにも適用されます。
そのため、必要経費や控除に左右されるため、103万円の壁はフリーランスには関係がありません!
逆にいえば、必要経費が少なく、控除も活用しない方は、103万円以下でも所得税が発生してしまう可能性もあります。
具体的にみてみましょう!
(例)収入が103万円で必要経費が20万円のフリーランスの場合
収入103万円 – 必要経費20万円 – 基礎控除48万円 = 課税所得35万円
課税所得が35万円なら、税率5%の所得税 17,500円 を納税する必要があります。
しかし、ここで「青色申告特別控除(最大65万円)」を利用するとどうなるでしょう?
収入103万円 – 必要経費20万円 – 基礎控除 48万円 + 青色申告特別控除 65万円 = 課税所得 0円
課税所得がマイナスになったので、所得税は 0円 となりました!
上記の場合は、必要経費20万円 + 基礎控除 48万円 + 青色申告特別控除 65万円 =133万円の壁 があると言えるでしょう!

必要経費や控除を使えるので、フリーランスの場合は、人それぞれの壁ができるということか!

他にも利用できる「所得控除」や「税額控除」は沢山あるわ!
それをしっかり活用することで、もっと稼いでも大丈夫になるの


所得控除についてはこちらの記事をチェック!

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その他のさまざまな壁

103万円の壁について説明してきましたが、実は 「壁」 はこれだけじゃありません!
一般的に壁といわれているものはこの5つ
100万円の壁 | 住民税が発生する |
---|---|
103万円の壁 | 所得税が発生する(給与所得者の場合) |
106万円の壁 | 社会保険の加入義務が発生する(会社の規模や勤務条件による) |
130万円の壁 | 社会保険の扶養から外れ、自分で保険料を払う必要が出てくる |
150万円の壁 | 配偶者特別控除が減額される |
103万円の壁に続き、話題となるのが「130万円の壁」の存在。
パートなどの場合は、130万円を超えると社会保険の扶養から外れ、自分で保険料を支払う義務が発生します。
では、「130万円の壁」はフリーランスに影響はあるのでしょうか?
結論から言うと、こちらも影響はありません!
フリーランスの場合は所得がいくらかに関わらず、国民健康保険と国民年金に加入する仕組みにそもそもなっています。
そのため、こちらもフリーランスには無関係な壁です。
健康保険に関してはこちらの記事もチェック!


今後、壁が引き上がるとどうなるの?

基礎控除の金額がもっと上がるかもしれないわね


手元に残るお金が増えたら、約束通り、カリカリのグレードアップをお願いします

今後も103万円の壁引き上げについての動向を見守っていきます。

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103万円以外にもさまざまな壁がありますが、所得税や保険料を納めるのは国民の義務。
しかし、所得が上がれば上がるほど、所得税や保険料の負担はどんどん大きくなってしまいます。
そこで、どうせ支払わなければいけないのであれば、フリーランスとして「まずは収入を増やして手取りを増やしませんか?」というご提案です。
「でも、所得が上がったら、税金も増えるんですよね?」
いいえ、実は違います!
所得が上がったら、法人化するなどして保険料を抑えるテクニックなどが可能になり、逆に負担を減らすことができるのです。
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