記事を3行で解説
➀フリーランスの年金は国民年金のみで、それだけでは老後の生活費は不足する可能性が高い。
➁私的年金(iDeCo・国民年金基金など)を活用すると将来の受給額を増やせる。
➂年金の受給時期を調整すると金額が変わり、繰り上げは減額・繰り下げは増額されるため、自身のライフプランに合わせて選択することが重要。

編集長の居残り補習教室

将来どのくらい貰えるんだろう?


フリーランスとして働いていると、将来の年金が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

フリーランスは一生働けるけどさ

ってことで今日は、社会保険の記事の深堀りで「年金」についての補習をしていくわよ!

フリーランスの年金とは?

日本の年金制度は、3階建てになっています。
20歳以上の人が全員加入する国民年金(1階)と、会社員や公務員が加入する厚生年金(2階)。
そして、私的年金(3階)です。
まずは、基本として3階建てであることを押さえておきましょう!
1階:国民年金
2階:厚生年金
3階:私的年金
国民年金(1階)
フリーランスに始めから用意されている年金は、1階部分の「国民年金」のみ。
国民年金保険料を納めた期間が10年以上あれば、65歳から老齢基礎年金が受け取れます。
フリーランスが加入する国民年金は、毎月決まった額を支払う定額制になっています。
ちなみに、2024年(令和6年)の国民年金の保険料は 月に16,980円。
厚生年金(2階)
2階部分の「厚生年金」には、残念ながらフリーランスの方は加入できません。
そのため、会社員に比べて、貰える年金が少なってしまいます。
いずれ法人化することで加入することは可能です。
私的年金(3階)
3階部分の「私的年金」は、平たく言えば「自分年金」。
こちらはフリーランスでも利用できるので、今のうちから国の年金制度に上乗せして、将来の年金に備えることが可能!
国民年金基金、iDeCo(個人型確定拠出年金)などがあります。
フリーランスがもらえる年金ってどのくらい?

2025年(令和7年)の 老齢基礎年金 は、満額で月6.9万円。
この金額は、国民年金(1階)のみを40年間しっかり保険料を納めた場合の話です。
年金を受け取るためには、最低10年以上、保険料を払っている必要があります。
支払った期間が短いと、その分だけもらえる年金額も少なくなってしまいます。
また会社員だった期間や配偶者の扶養に入っていた期間もカウントされるので、自分の納付期間を一度チェックしてみましょう!

ちなみに、老後の毎月の生活費はどのくらいかかるの?




そこで、私的年金(3階)を活用してましょう!
ゆとりある生活をしていくためにも、今のうちから準備しておくと安心!
私的年金で将来に備えよう!

今からできる備えとして、最もシンプルなのはお金を貯めることです。
これは当たり前ですが、貯めたお金の置き場所を変えると、将来もらえる年金を増やすことができるのです!
知らなきゃ損!のフリーランスの方にぜひ活用してほしい制度を、4つご紹介します!
➀付加年金
➁国民年金基金
➂iDeCo(個人型確定拠出年金)
④小規模企業共済
付加年金
付加年金は、国民年金に月400円上乗せして支払うことで、65歳以降の年金額を増やせる仕組みです。
例えば、毎月400円を払うと、「納付月数×200円」が将来の年金に上乗せされます。
円360ヵ月(30年)×月200=72,000円
上記の例だと、なんと! 72,000円も上乗せされます。
+400円で大きな安心
2024年の国民年金保険料16,980円に400円をプラスすると、合計17,380円。
たったこれだけでの負担で受給額を増やせるのが大きなメリット!
申込は市区町村の役場でできますが、国民年金基金とは併用できないので、その点だけ注意しましょう!
国民年金基金
国民年金基金は、自営業者やフリーランスのための年金制度です。
会社員にある厚生年金がないフリーランスでも、将来の年金を増やせるように作られました。
豊富なプラン
この制度では 7つのプランから選べて、自分に合ったものを一口単位で申し込めます。
たとえば、 一生涯もらえる年金のプランや、 万が一のときに家族が年金を受け取れるプランなどがあります。
掛金の金額は加入時の年齢や性別、申し込むプランや口数によって変わるため、事前にウェブサイトでシミュレーションしてみるのがオススメです!
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCo(イデコ)は自分でコツコツお金を積み立てて、将来の年金を増やせる制度です。
加入できるのは20歳から60歳までで、毎月5,000円から積み立てOK。
フリーランスの場合、上限は月6.8万円までとなっています。
税制優遇
さらに運用して増えたお金には税金がかからず、年金として受け取るときにも税制優遇があります。
iDeCoは銀行や証券会社で申し込めますが、 60歳まで引き出せないというルールがあるので、「老後のためにしっかり貯めておきたい!」という人向けの制度です。
小規模企業共済
小規模企業共済はフリーランスや個人事業主のための退職金制度です。
共済金を受け取れるのは、事業を辞めたときや65歳以上になったときなど、決められたタイミングでお金が戻ってくるので、老後の資金としても活用できます。
掛金は1,000円から7万円まで、500円単位で自由に決められます!
ちなみに、20年未満で解約すると元本割れの可能性があるので、長く続けるつもりで利用しましょう。
貸付制度
さらに、今まで積み立てたお金の範囲内で、事業資金を借りられる貸付制度もあります。
資金繰りが苦しくなったときに、貯めたお金を担保にお金を借りられるのは魅力ですね!
一番のメリットは節税効果!

掛金金額を社会保険料控除として課税所得額から控除できます


「将来に備えつつ節税もできる」なんて素晴らしい制度なんでしょう!


所得控除についてはこちらの記事をチェック!

国民年金はいつからもらう?自分に合ったタイミングを選ぼう!

フリーランスには定年がないので、年金をいつ受け取るかを「自身で選択」できます。
基本は、65歳から受け取るのが一般的。
ただ、60歳から受け取ることも、75歳まで遅らせて受け取ることも可能です!
繰り上げ受給(60~64歳で受け取る)の場合
60歳から年金を受け取れるので、貯金が少ない方や仕事をセーブしたい方にとっては助かる選択肢になります。
収入が減ったときの生活費にあてられるのが、大きなメリットですね。
ただし、1か月早めるごとに0.4%ずつ減額されるため、60歳から受け取りをスタートすると最大で30%減に。
トータルの受取額で考えると、長生きするほど受け取れる総額が少なくなる点はしっかり考えておきたいところ。
繰り下げ受給(66~75歳で受け取る)の場合
年金の受け取りを66歳以降に遅らせる と、1か月ごとに0.7%ずつ増額されます。
75歳まで繰り下げると、なんと、最大84%アップ!
長く生きるほど結果的に、もらえる総額が増えるので「老後資金をしっかり確保したい!」という方には大きなメリットです。
ただし、年金を受け取るまでの間は自分で生活費を用意する必要があるので、「働き続ける」か「貯蓄がない」と厳しくなることには考慮が必要です!

ちなみに、国民年金を支払わなかったら、年金額は変わってくるの?

国民年金は最低10年以上、納めないと受け取れないわ。
あと、払っていない期間が長いほど、もらえる年金が少なくなってしまいます。

➀障害基礎年金や遺族年金がもらえない可能性

もしも事故や病気で障害を負ったとき、本来なら「障害基礎年金」が受け取れる。
だが、未納期間があると支給されないことがある


➁未納を防ぐためにできること

うっかり未納にしてしまったても、過去5年以内なら後からまとめて支払える。
追納すれば、受け取れる年金額は増える

そんな時は、免除制度(全額・一部免除) や 納付猶予制度を活用しましょう!

私は国民年金を何も理解してなかったようです
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