【あらすじ】
魔王討伐に向かう勇者一行。…のはずが、勇者たちはまだ「はじまりの町」にいた。勇者がビビって町から出られないのだ。そんな折、王様から報酬減額の通達があったのだった…
フリーランス新法をRPG風に解説!
これじゃ魔王討伐にもいけねえ!
王様は上司ではなくクライアントになったんだからな!
精進せい!
フリーランス勇者って辛い!
王様に物申せるスッゴーイちからがあるのデース
王様のジジイに報酬を下げられるから助けてくれ!
自分の怠慢が原因じゃろ
庶民の悩みは私の悩みデス。
ン~、「フリーランス新法」…!
そう名付けマシタ!
報酬の減額を回避しようとしている勇者一行。
フリーランスは仕事を受ける際、つい「もらう側」になりがちです。
そのせいか、こんな悩みを抱えることも少なくありません。
- 報酬が安すぎる
- 納品後に「やっぱり変えて」と何度も差し戻される
- いつまで経っても報酬が支払われない
こんな不当な対応からフリーランスを守るため、新しい法律である「フリーランス新法」が2024年11月1日に施行されました。
簡単にいうと、「フリーランスに不当な扱いをしないでね!」というもの。
フリーランス新法によって、立場が弱くなりやすいフリーランスも、労働トラブルから守られることが期待されています。
この記事を3行で解説
➀フリーランス新法は「クライアント」側の体制を整備するもの
➁フリーランスに不利益を与える行為が禁止された
➂相談窓口は3つある
「フリーランス新法」の疑問をくるっ!と解決します!
勇者は「フリーランス新法」を考える旅に出た
フリーランス新法でどう守ってくれるの?
フリーランス新法は、フリーランスに仕事を依頼する「クライアント」側の体制を整備するものです。
もちろん、フリーランスエンジニアだけでなく、「フリーランス全般」に適用される法律です。
今までは、フリーランスに関する法律がきちんと整っていなかったため、クライアントが独自のルールで裁量を決めることができました。
そのため、質の悪いクライアントがいても、フリーランス側が泣き寝入りするしかないケースが多かったのです。
しかし、新法の導入でフリーランスとクライアント間でのトラブルが減り、フリーランスエンジニアがもっと安心して働ける環境になることが期待されています。
さっき、こんなことがあったんだ、賢者のオッサン聞いてくれよ
さっきの出来事…
横のカフェでコーシーもな。あと、肩揉んで。
(クソジジイが!勇者がやる業務じゃねえ🔥)
フリーランス新法施行後は…
横のカフェでコーシーもな。あと、肩揉んで。
ジイや、誰か手の空いてる者におつかい行かせておくんじゃ!
依頼内容や募集内容をわかりやすく明示しないといけない
第3条第1項
これからは、クライアント側が仕事を依頼する際は、「依頼内容」「報酬」「支払い期日」などを紙やメールなどの「書面」で明示することが義務付けられました。
第12条
さらに、「聞いていた内容と違う!」なんてことがないよう、募集内容を記載するときも嘘や誤解を招くような記載は禁止されています。
特に、クライアント側は依頼内容を明確にしておくことが求められています。
依頼内容に書いてないことは今後やる必要はなくて、もうあんぱん買いに行く必要はないデース
王様との仕事内容の契約が分かりやすくなった!
勇者のパシリ力は10さがった!
報酬は納期から60日以内に支払わないといけない
第4条第1項第2項
新法では、成果物を受け取った日から60日以内に報酬が支払われることが義務付けられました。
クライアント側はこのルールを守らなくてはなりません。
これまで、フリーランスエンジニアは「納品後に要件が変わった」と言われて支払いが後回しになってしまうケースがあったのです。
思いだすとムシャクシャするぜ!
報酬の支払いサイクルが明確になった!
勇者のやる気が10あがった!
成果物受け取りや報酬に関する禁止事項
フリーランス新法第5条第1項
フリーランス新法では、フリーランスに1か月以上の業務委託を行う場合、フリーランスに不利益を与える行為が禁止されています。
業務委託で問題がおこりやすい行為の例です。
・フリーランス側に落ち度がないのに、成果物を受け取らない
・フリーランス側に落ち度がないのに、報酬を減額する
・フリーランス側に落ち度がないのに、成果物を返品する
・フリーランス側に落ち度がないのに、成果物の内容を変更、やり直しさせる
・買いたたく(一般的な報酬に比べて著しく低い額を不当に定める)
・正当な理由がないのに、指定する物を強制的に購入・利用させる
・業務に関係ないお金や権利を譲渡させたり、手伝いをさせたりする
案件で特に起こりやすい「報酬の支払い遅延・不払い」「不当な減額」「追加修正の無償対応」に対してもこの禁止事項が役立ちます。
特にエンジニアの場合は、数か月単位のまとまった契約期間の案件が多く、途中で要件が変更されるケースもありますよね。
そのような場合にどうするのか、契約時に要件変更の取り決めを文書化しておくことがより重要です。
また、契約書を交わす場合は必ず確認し、不当な内容があれば「フリーランス新法に抵触するため、△△⇒○○へ修正してほしい」と提案しましょう!
ただ、勇者のケースは「こちらに落ち度があった」可能性はあるぞ
で、でも最高だぜ、賢者のオッサン!
勇者の報酬減額はなくなったかもしれない!
勇者の金運が10あがった!
不当な扱いを防ぐルール
①フリーランスへのハラスメント防止措置(第14条)
フリーランスも快適な環境で働ける環境があるのは当たり前です。
新法ではクライアント側に、フリーランスへのハラスメント防止対策をしっかり整えることが義務付けられています。
たとえば、万が一の時にすぐ相談できる窓口を用意したり、対応がスムーズに進む体制が必要です。
②フリーランスへの育児介護等に対する配慮(第13条第1項)
もし、長期契約をしているフリーランスが育児や介護の事情で支援をお願いした場合は、クライアント側ができる限りの配慮をすることが義務付けられました。
これで「家庭と仕事の両立、どうしよう…」という悩みが軽減される方も多いかと思います。
家庭の事情も考慮しないといけなくなったのは、フリーランスにとってもありがたいポイントです!
③フリーランスの契約解除時の予告義務(第16条第1項)
6か月以上の長い契約を途中で解除したり、更新を打ち切ったりする場合には、契約終了の30日前までに知らせることが義務付けられました。
これがあることで「急に契約が終わっちゃった…」と焦ることもなく、次の仕事に向けた準備がしやすくなりました。
これでまともに仕事ができるってもんだぜ!
ただ、全てを王様のせいにするでないぞ。
忘れちゃいけんのは、お主が魔王討伐に全然行かないのも悪いんじゃからな
勇者の不利益は減った!
勇者の怠け癖にますます火が付いた!
新法に違反してるかも!?と感じた時の対処法
フリーランス新法によって、フリーランスに対しての法律が整備されました。
でも、「これって新法に引っかかるんじゃない?」と思ったら、どこに相談すればいいでしょうか?
相談できる窓口は相談したいレベルに合わせて複数あります。
相談したいことがあったら、なるべく早めに行動することが大事です。
相談方法は3つ
➀エージェントや担当者に相談する
➁専用の相談窓口に頼る
➂行政機関に相談する
➀エージェントや担当者に相談する
まず最初にできるのは、エージェントやクライアント側の担当者に「これフリーランス新法に触れている内容じゃないですか?」と軽く相談してみること。
法律が根拠になっているので、必ず耳を傾けてくれるはずです。
➁専用の相談窓口に相談する
「担当者がイマイチ対応してくれない…」
そんなときは、フリーランス・トラブル110番に頼ってみましょう!
国が運営する無料相談窓口で、労働トラブルに詳しい弁護士さんが電話やメールで無料サポートしてくれます。
現状に合わせた対策も一緒に考えてくれるので、心強いですよ!
➂行政機関に相談する
最終手段として、行政機関に相談しましょう!
場合によっては、行政機関がクライアントに調査してくれることも。
行政からの指導やアドバイスを受け、改善が見られない場合にはクライアントの名前が公表される可能性もあります。
また、悪質なケースでは50万円以下の罰金が科されることもあるので、クライアント側も本腰を入れて対応せざるを得なくなるでしょう!
勇者は駆け込み寺を手に入れた!
勇者の他力本願力が10あがった!
フリーランス新法で法人と対等な立場で働ける時代へ
なんか、あの賢者のヤロウ、逮捕されたらしいアルよ!
フリーランス新法の施行により、クライアントとも対等に向き合うことができるようになりました。
これによって、クライアントとフリーランスエンジニアの間に「信頼と公平な環境」が広がることが期待されています。
ただ、法律があるからといって自動的に守られるわけではありません。
この法律をしっかり双方が理解し、必要なときにクライアントへ説明できるようにしておきましょう。
困ったときには相談窓口なども活用しながら、フリーランスが安心して働ける環境をみんなで作っていきましょう!
勇者の旅は続く…
フリーランスエンジニアがもっと働きやすくなる時代
フリーランス新法により、フリーランスエンジニアがより働きやすくなる時代がやってきました。
その法律の前より、フリーランスエンジニアのことを守り、長期的に継続して活動できるようにサポートしてきたのが「エージェント」の存在でした。
ITANKEN(IT案件)という、フリーランスエンジニア向けエージェントサービスがあります。
ITANKENでは、サービスを利用したフリーランスエンジニアの稼働継続率は95%を誇ります。
ありがたいことに多くの方が、ITANKENと継続的にお付き合いしていただいております。
それは、フリーランス新法の施行前から、透明性を重視した公平なお取引に注力し、エージェント担当者とエンジニアが良好な信頼関係を築けているからだと思っています。
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ITANKENのポイントはこの5つ。
①マージンが最大10万円で業界最安値水準(記事)
②支払いサイトは15日で業界トップクラス(記事)
③公平性と透明性を重視したお取引(記事)
④エージェントは人柄を重視(記事)
⑤開発責任者は元フリーランスエンジニア(記事)
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